アートディレクターとして店舗ディスプレイや、イベントの空間デザイン、
撮影ディレクションなど非日常の空間デザインを手掛ける稲数さん。
心地の良い空間をつくるためのものえらびや、財布にまつわる考え方を伺いました。 —CERTOの小銭入れをメイン財布としてお使いなんですね!
「1年くらい前、唐突にお財布を変えたくなりまして。
ある晩、ベッドの中でインスタグラムでどんなデザインがあるのか、かなりリサーチしました。
「#ヒロコ財布部」のハッシュタグからも商品を見て、
これだ!というのをいくつか絞りこみ、渋谷スクランブルスクエア店で購入しました。
ハッシュタグをつけてUPしている方の写真を見て、
みんな愛情たっぷりに使っているんだな、というのが伝わってきましたよ。」
—ありがとうございます!
「もともと母が「GIRASOLE(ジラソーレ)」を使っており、
ブランドは知っていたんですが、亀の柄(COLLABORATIONE/コラボラツィオーネ)や
シンプルなブラックレザー(LEO/レオ)と迷って、
最終的にこれ(CERTO/チェルト)に決めたんです。」
—その3シリーズの中からCERTOに決めたきっかけは?
「すごく迷ったのですが
CERTOの財布を使っている自分を想像したとき
「毎日使って一番ときめきそう」だったんです。
COLLABORATIONEは、柄は素敵だけど毎日持つにはちょっと違う、
LEOは毎日ときめくためには、若干物足りなくなりそうだなと。」
—想像力を働かせるわけですね。
「はい、この財布も用途は小銭入れですがメインの財布として使ったり、
もともとの用途ではない役目を与えるのも好きというか。
例えばこの箱は油絵の具を入れているのですが、何に使っていたかはわかりません。
部屋に置いてあるオブジェも、自分なりに見立てて使っています。
仕事にも通じるのですが「想像力」を使って考えることが多いですね。」
—想像力、最近衰えているかも!どうしたら高められますか?
「目に映るものが素敵か、そうでないか、好きか、嫌いか?
あらゆる場面で直感を働かせ、素敵でなかった場合、
それはなぜだろう?と考えて言語化するようにしています。
そうすると、だんだんと自分がわかってくるというか。
買い物に限らず仕事の場面でも、その日の昼食を決めるときも。
自分がわかってくると、買ったものに愛着を持って使えますし、
自分自身の幸福度も上がる気がしています。」
お洋服やインテリアに至るまで、センスが光る稲数さん。
毎日を心地よく過ごすため自分が選んだものに、愛情を注ぐだけでなく素敵にコーディネートする、
という責任感すら感じられました。