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TAKEO KIKUCHIの『豊岡鞄』に込められた“想い”とは
2024-03-27
世の中にあふれている“こだわり”。
こだわらないという“こだわり”もあるくらいだから、こだわっていないものを探す方が難しいくらいだ。
世の中にあふれている“こだわり”。
こだわらないという“こだわり”もあるくらいだから、こだわっていないものを探す方が難しいくらいだ。
つまるところ、人は何かしら“こだわり”=“想い”を持って生きているという事なのではないだろうか。
でも一方で “こだわり”という言葉がそこら中に溢れその言葉に隠れて「こだわりの中身」、もとい「“想い”の中身」が埋もれて見えてこないこともあるような気がする。
TAKEO KIKUCHIにも、もちろんそんな“想い”が詰まった、埋もれさせたくな“想い”がたくさん詰まった品々があって、今回はバッグについてその「“想い”の中身」を紹介したい。
皆さんは『豊岡鞄』をご存じだろうか。
古事記に記された柳細工を起源とする約1200年もの長い鞄づくりの歴史を誇る兵庫県豊岡市で製造された鞄のうち、外観や品質は勿論、⽬に触れることのない裏側の縫い⽬一つ一つまで厳しい基準をクリアした鞄にだけ認定される『豊岡鞄』という称号だ。
TAKEO KIKUCHIでも、そんな厳しい基準をクリアし『豊岡鞄』の称号が与えられたバッグを取り扱っている。
そのバッグ作りをお願いしているのが兵庫県豊岡市にある株式会社由利。
1964年から鞄を作り続け、技術力はもちろん、細部まで目の届いたモノづくりが国内外から高く評価されている工場だ。
由利さんでは特に日本人の感性と技術、そして知性を大切にし、
繊細な手仕事を含む人の手を使う工程も多く、長い時間をかけ、かたくななまでに高品質な鞄が作り続けられている。
例えば、由利さんではデザインから鞄づくり、そして修理までを自社工場で行っており、目の行き届いた高品質な鞄を安定して供給、さらにはアフターケアまで一貫して行うことが出来る。
そして、修理の担当者が依頼を受ける修理の傾向から「もっとこうすれば長持ちするのではないか」「こうすればもっとお客様が使いやすくなるのではないか」というフィードバックをモノづくりに常に反映し、鞄づくりを日々進化させている。
使いやすさ、トレンド感、きらびやかさ、、、大切な物を運ぶための道具であった鞄には、今日、様々な用途・ニーズがあり、高品質なものだけが求められているわけではない事も分かっていながら、時間もコストもかけて、鞄が作られているのだ。
でも、そこまでするのはなぜなのか。
株式会社由利の豊田さんにお話を伺っている中で、「鞄は人生のパートナーである」という言葉がとても心に残った。
「鞄は人生の楽しい時も嬉しい時も、辛い時も悲しい時も、常に一緒にいてくれる。
だからこそ、使いやすくそして丈夫で長持ちする、人生のパートナーとしての鞄を私たちは作っているのです。」
普段、何気なく毎日使っている鞄/バッグ。
通勤や通学、日々のお買い物、、、考えてみれば本当にその通りで、その鞄を作ってくれる人が、こんな“想い”で作ってくれていたら、それってとっても幸せな事なんじゃないだろうか。
そして、その“想い”に、他者の事を思いやる非常に日本人的な感性・美意識を感じさせられる。
由利さんで創業から大切にされてきた「創造」という言葉。
品質が高く使いやすい鞄をお客様に少しでも長く使っていただく為に常に「創造」し、進化・前進していくという、その“想い”に本気で、そして真剣に向き合っているからこそ時間もコストもかけて鞄を作っているのだ。
決して華美ではない、場合によっては表に見えづらいかもしれないその“想い”は長く使う事でじわじわと感じられる。そして、やがて人生のパートナーになるのだ。
ブランド40周年を迎えたTAKEO KIKUCHIが掲げるブランドコンセプト”THIS IS THE JAPAN BRAND”。
日本のブランドとして40年間走り続けてきたTAKEO KIKUCHIが由利さんにバッグづくりをお願いする事は必然の様に感じてしまう。
最後に由利さんの皆様からお客様へメッセージを頂いた。
TAKEO KIKUCHIの『豊岡鞄』には、単なる消費物ではない、人生のパートナーであり大切なものを運ぶ鞄として、日本人らしい、そして血の通った “想い”が込められているのだ。