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23年秋冬、DORMEUIL新作スーツのご紹介

2023-09-01

デザイナー藤原です。

祝、タケオキクチ40周年イヤー、特別旅ブログ

〜DORMEUILスーツを訪ねて〜

お楽しみ下さい。

  • はじめに。

    ちょうど10数年前、

    菊池武夫氏が英国を訪れた際に、出会った生地DORMEUIL。

    取り組み始めてから、早10年が経ち、

    今ではすっかりファンも増え、ドーメルスーツが、お客様のあらゆるシーンを彩っております。

    TAKEO KIKUCHI40周年の節目を迎える
    このスペシャルな年に、

    再び、私、デザイナー藤原がドーメルの地を訪ね、

    歴史や風土

    培われた技術、こだわり

    携わる職人達の手や、

    想いや匂いに触れ

    DORMEUILとTAKEO KIKUCHIとお客様と
    繋がり、共に歩めるように、

    新作スーツ誕生秘話を交えながら

    旅ブログにてご紹介致します。

  • いよいよやってきました。

    イタリアのビエラ、日本の尾州一宮と並ぶ、スーツ毛織物の3大産地の一つ、

    英国 ハダースフィールド。

    自然豊かなこの場所は、産業革命以降、毛織物の中心地として発展し
    てきました。

  • ヨークシャー州にまたがる広大なこの土地は、

    マンチェスターとリーズの中間に位置し、

    ペナイン山脈から流れるコルネ川とホルム川の合流点で栄えてきました。

    この天然の「水」こそが

    ウールの紡績、染色、フィニッシュ等に不可欠な水、「軟水」であり、

    数々の英国を代表するメーカーがここハダースフィールドに集まっている由縁でもありま
    す。

  • ハダースフィールドの街並みは、

    街全体が訪れる者に

    歴史的な物語を語りかけるように

    ヴィクトリア建築が今でも悠然と立ち並び、荘厳なクラッシックを伝えます。

    街と毛織


    イタリアも日本も変わらずとても深い繋がりがあります。

    ここハダースフィールドも産業革命の面影が伝わってきます。


    TAKEO KIKUCHI英国オーダーでも取り上げてきた

    英国生地が好きな人にはたまらない…

    William Halstead(ウィリアム・ハルステッド)

    Martin Sons`Co(マーティン&ソン)

    Savile Clifford(サヴィル・クリフォード)

    Taylor & Lodge(テイラー&ロッヂ)

    そして、DORMEUILといった

    数々の英国を代表するメーカーの工場が、ここに集まり、

    今もなお、世界に向けて発信し続けています。

  • 今回の旅の目的の一つが、

    ハダースフィールドにあるDORMEUILの生地企画室、


    そうです。
    生地デザインが作られる

    DORMEUIL MANUFACTURING

    に訪れることでした。

    TAKEO KIKUCHI40周年アニバーサリースーツもここの企画室からはじまりました。

  • DORMEUIL創業1842年。

    さすがです。

    このアーカイブ。

    歴史的価値の高い、生地資料が山積みされ、実に興味がそそられます。

  • 過去から現代までのアーカイブも綺麗に番号管理されています。

    しかしながらここまでの量は初めてです…


    その膨大な素材も新しい時代に繋げていく一つのピースだという事も

    ハダースフィールドの街並みにあった建築と共通の深さが感じられます。

  • 誰もが一度は聞いたことがあるような

    錚々たる世界のメゾンを顧客に抱える

    企画主任のベン氏がいるこのオフィス。

    ここから、様々なDORMEUILのテキスタイルデザインが生まれているわけです。


    コロナ
    を経てようやくベン氏会えました。

    ここで行われている仕事内容やクリエイションを、非常に丁寧に細かく教えて頂きました。

    今は、次の2024秋冬の企画真っ只中。

    ピンと来ないかと思いますが、

    インポートの生地は1年以上先には決まっています。

    ドーメルの生地を作ると約6ヶ月もかかるんです!そこから国内縫製するので…

    長っ!

    そう、永いんです。

  • チャーミングに見えますが笑、

    知識や英国の名だたる生地メーカーを渡り歩いた経験に加え、クリエイションに対するこだわりとストイックさ、

    そして、もっとも感心したのは、

    彼はとにかく私達、日本のマーケットやお客様の事を細かく知りたがる探究心でした。

    大事ですね。

  • このオフィスでは、企画室の他に

    バンチと呼ばれるオーダー生地用の出荷も行われています。

    生地に不備がないか、一つ一つ丁寧に検査されています。


    ハダースフィールド大学のバイトの方もいたり、実に


    多くの方のバトンリレーによって

    生地が出来ているんですね。

  • 今回2023秋冬から

    1年かけてDORMEUIL様と

    TAKEOKIKUCHI別注40周年アニバーサリー企画がスタートします。

    ベン氏と作り上げたスーツ生地のご紹介!


    斜めに入ったヘリンボンはあまり見たことがありませんね。

    生地の名はアマデウス(グレンチェック)とアマデウス365(ヘリンボン)。

    ヴォルフガング、アマデウス、モーツァルトの優雅な調べをイメージして作られた生地で、

    とてもエレガントです。


    既製品のみ特別展開です!

    この他にもオーダーのみの展開あります!詳しくはお近くの店頭まで。

  • ↑リンク有り
    931-67302
    グレーカラー
    AMADEUS365 プルネルヘリンボン
    ¥154.000
    ベスト別売

  • ↑リンク有り
    931-67302
    ネイビーカラー
    AMADEUS365 プルネルヘリンボン
    ¥154.000
    ベスト別売

  • ↑リンク有り
    931-67300
    オリーブカラー
    AMADEUS グレンチェック
    ¥154.000
    ベスト別売

  • ↑リンク有り
    931-67300
    グレーカラー
    AMADEUS グレンチェック
    ¥154.000
    ベスト別売

  • 次は場所を移し、生地が織られている

    PENNINE(ペナイン)、生地加工している

    W
    .T.JOHNSON&SONS(ダブルティージョンソン)です。

  • TAKEO KIKUCHI社長尾関氏と共に

    ドーメルスーツに身を包みワンショット。


    ハダースフィールドの山奥にある

    ドーメルの生地を織っているペナン社に着ました。

  • 工場自体は1913年設立されました。

    ここには織機が約40台程稼働し、内15台がDORMEUIL専用。

    スカーフやデニム等の織機もあるそうです。


    工場内は織機のビートが激しいので皆さん

    耳栓付けてます


    色合い洒落てます。

  • 基本的に生地は縦糸をセットし、横糸を走らせて織り上げます。

    その縦糸は自動化が進んでいるとはいえ、手による作業。

    昔は縦糸を揃えるのに1日かかったそうです。

  • まず糸をセットし、一本一本丁寧にセット。

  • 巨大なロールに巻きつけ、そこから織機にセットしていきます。

    一本ずつ織機の目に手で入れていくんです。

  • そして、織機を動かして横糸を入れていきます。

    使用する色が一色ですが、

    これがチェックなら…

  • くの色を使用する先染めのチェックが織られているシーン。

    先染めと呼ばれるものが高価なのは、こうした理由もあるわけですね。

    しかしながら綺麗に配列
    されています。

  • 偶然、

    2024春夏のTAKEO KIKUCHIの企画の糸が上がって、これから織る所でした。

    BELFASTと呼ばれる新シリーズですが、

    こちらは来年のお楽しみに

  • 続いて、W.T.JOHNSON&SON

    ここでも、ワンショット。

    ペナンで織り上がった生地が、ここに到着します。

    洗ったり、乾かしたり、毛羽焼いたり、時には、毛をかいたり、光沢プレスしたり…


    つまりここが生地の最終のフィニッシュが決まる、英国、重要加工工場です。

    アマデウスの優雅な生地のタッチや、光沢はここでしか出来ない、まさに特別なものなんです。

  • 早速、アマデウスの生地発見。

    生地のミミの音符は

    ヴォルフガング、アマデウス、モーツァルト由来!


    織り上がったばかりで、ゴワゴワ、シワシワ。

    これから生地が糸が本来持つ輝きを磨かれていくわけです。

  • 中に見えるのが一本の木で作られた送り。

    日本の御幸毛織様で
    見たものも、
    形や大きさは違えど、一本の木から出来てました。

    ここの工程で
    生地がリラックスした状態美容院で言うとシャンプー後みたいなイメージですかね。

  • 巨大な、プレス加工機に入れていく様子です。

    順番待ちしていた某ブランド(写真左)も英国ならではですね。

  • こうしてドーメルの生地は

    世界中にいるお客様のもとに旅立つと言う事ですね。

    少し専門要素が強い
    お話したが、

    ここまでが、ドーメルの生地が出来るまでの一連の流れになります。

    色々な職人達によるバトンが繋がった企画だと改めて知ることが出来ました。


    見た目の美しさもありながら

    多くの人の手による美しさが沁みます。

  • 実は今回、このDORMEUILパリのオフィスにてドーメルグループの世界会議が行われるという事で、

    TAKEOKIKUCHIクルーも参加させて頂きました。

    やって来ました。パリ。

    ルイヴィトンの本社にチョッピリ大きな

    草間さんがいらっしゃいました。

    パリ流石です。

  • 今回新しく登場した

    新作の40周年モデルに身を包み

    世界会議が行われるDORMEUILショールームにお伺いしました。


    ご存知の通り、

    DORMEUILはフランスに本社があります。

    イギリスの原料を見つけ、メイド イン イングランドの素材を世界に広めてきました。

    フランス人のドーメル家によって代々受け継がれたブランドです。

  • シャンゼリゼ通りの奥、

    エルメス本店の近くにDORMEUILパリのショウルームがあります。

    中にはスタイリッシュに陳列されたバンチや素材等、絵になります。

  • 今回、TAKEOKIKUCHIクルーが来るという事で

    菊池武夫氏と同い年のコートバンチ(写真左)が用意されていました。

    洒落てます。2024冬フィナーレに?



    そう、昔、TAKEO KIKUCHIはフランスのパリにお店があったのです。

    フランスとは実は深い繋がりがあったんです。

  • 実は今回

    DORMEUILを愛してやまない皆様に

    TAKEOKIKUCHIとDORMEUILから

    ご購入頂いた方にスペシャルな贈り物をご用意致しました。

    ドミニクドーメル氏から頂いた皆様宛てのメッセージ。

    これをプリントポケットチーフにしてプレゼント致します。

  • ドーメルグリーンがカッコいいです。

    一足先にドミニク会長に尾関氏からプレゼントさせて頂きました。

    息子さんのビクタードーメルにもお渡し出来ました。

  • イギリスで会ったベン氏、

    パリ本社勤務のオーダー部門ヘッドデザイナーのアイリーンも無事お渡し出来ました。


    さて、今回40周年新作スーツ紹介に向け

    ドーメルを余す事なく皆さんにお伝えしたく、長々と旅ブログとして紹介させて頂きました。

    スーツは何処か
    一期一会のような部分もあります。

    スーツ出会った日

    応対してくれたスタッフとの会話
    着用した日々の思い出。

    こうした場面を作り出す、

    生地には見えない作り手の裏側に少しだけ触れて頂ける機会があった事だけでも
    非常に嬉しい限りです。


    最後にドミニクドーメル会長のメッセージ共に失礼させて頂きます

  • Dear TAKEO KIKUCHI Family,

    Thank you very much for purchasing and wearing TAKEO KIKUCHI & DORMEUIL collaboration products.
    This year marks the 10th anniversary of our collaboration with Takeo Kikuchi, and also the 40th anniversary of TAKEO KIKUCHI brand.
    I would like to express my heartfelt gratitude to all of you who love our collaboration products and to all the customers of TAKEO KIKUCHI.
    DORMEUIL is a fabric brand that combines French esprit and British tradition and elegance. We will continue to make efforts to create and provide the best fabrics that will please everyone.
    Once again, thank you for your continued support of TAKEO KIKUCHI & DORMEUIL collaboration products.

    A RI GA TO U GO ZA I MA SU !
    Chairman of Dormeuil Group
    Dominique Dormeuil



  • 親愛なる
    TAKEO KIKUCHIファミリーの皆様へ
    この度はTAKEOKIKUCHI & DORMEUILをお買い上げ、ご着用いただき誠にありがとうございます
    今年はTAKEOKIKUCHIとのコラボレーションが10周年にあたり、TAKEOKIKUCHIブランド40周年という節目を迎え私たちのコラボレーションを愛して下さる皆様に、心からの感謝の意を表したいと思います。

    TAKEOKIKCUHIを愛する全てのお客様へDORMEUILはフランスのエスプリと英国の伝統を融合させた優雅なファブリックブランドです。これからもお客様に喜ばれる最高の生地を作り、提供できるよう努めてまいります。
    今後ともTAKEOKIKUCHI
    &DORMEUILのコラボレーション商品を宜しくお願い致します

    有難うございます!

    ドーメルグループ会長

    ドミニクドーメル

  • ご必読ありがとうございました。

    皆様のご要望にお応えすべくスタッフ一同
    心よりお待ちしております。

    英国とフランス、日本の息吹を皆様に。


    TAKEO KIKUCHI 藤原

デザイナー ふじわら

TAKEO KIKUCHI

TAKEO KIKUCHI 本部

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