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【新作】スーツオーダーコレクション ■JAPAN編
2022-07-31
こんにちは
デザイナーの藤原です
TAKEO KIKUCHI オーダーメイドスーツ連載企画
スーツのすゝめ
始まります
ふらんすに行きたしと思へど
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背広をきて
きままなる旅にいでてみん
萩原朔太郎『旅上』(『純情小曲集』所収)冒頭
私はスーツを新調する際、
ワードローブには無かった新しい出会いや
今までに感じなかった高揚感を大事にしています。
スーツのすゝめ
という事で今回から連載企画で
少しずつ私たちの世界を、
グッときたスーツのお話を
していこうと思います。
とはいえ広く深い世界…
ゆっくり時間をかけて
■JAPAN編
■ITALY編
■ENGLAND編
■便利な快活、機能編
に分けてご覧下さい。
いつも愛用して下さっている方、
これから着てみようかなと思っている方、
きっとお気に入りの世界が見つかると思います。
袖を通し、
上衣を纏い、
ネクタイを締め上げる時、
私はどこか誇らしく、背筋が伸び、
凛とした気持ちになります。
スーツのすゝめ
まずご紹介するのはこちら
日本を代表するwoolの産地、尾州一宮。
明治時代創業の日本毛織(株)様、
NIKKEギャバディンです。
なかなか珍しい…
ソリッドなグレイカラーに
思わず目を奪われます。
シャープで綺麗な目風が追求され、
スーツの着用を助ける生地の伸縮性
までもが計算されています。
グッときます。
奇をてらうことなく、
現代シーンに溶け込む
ストイックなこだわりや、
研ぎ澄まされた普通の境地。
そういう所なんですよね、
日本のモノづくりが好きな理由は。
※オーダーメイドプライスは¥145.000〜
意外に、
日本の美意識や
伝統といった精神性、
そこから追求している
スーツ生地のデザインは珍しいのではないでしょうか?
スーツのすゝめ
花に花言葉があるように
柄にも意味が込められてきました。
ハレの日に使用する縁起のいい柄
『矢絣-やがすり-』
初詣で神社から贈られる破魔矢のモチーフで、幸せを射抜く意味が込められ、厄除けや縁起ものとされてきました。
このモチーフをスーツに落とし込んだ生地がこちらのスーツになります。
人生の節目を迎える時に、
大事な場面を迎える時に、
日々の職場で活躍される時に、
着用しているスーツに
こんな意味が込められていたのなら…
唄うスーツ、素敵ですね。
※オーダーメイドプライスは¥115.000〜
品格、品位、品質。
スーツを着る上で、重要なファクターは
3つの品がまんべんなく表現されている事が、永く着れるものと感じています。
スーツのすゝめ
こちらも日本のwoolの産地尾州地区。
山栄毛織(株)様が織りなす、究極の糸の美学、
『絣縞-かすりじま-』
のご紹介です。
糸のデザインとは。
1本の糸と1本の糸を捻って1本にしたり
強く捻ったり、
弱く捻ったり、
色々な色を掛け合わせたり、
デザインされた糸は実に多彩な表情を魅せてくれます。
適度なメランジ感が生地の品位を作り、
永続的に日本の季節に着用できる品質に
国内屈指の縫製により品格が備わった
3拍子揃ったスーツになります。
※オーダーメイドプライスは¥115.000〜
日本を代表する様々な生地が
TAKEOKIKUCHIのオーダーメイドの
ラインナップで用意されています。
本日ご紹介したものは
ほんの一握り。
デニムスーツや、
裏に色が付いたスーツ地。
黒中の黒、スーパーブラックのフォーマル素材等、
スーツのオーダーメイドで日本の生地をオリジナル柄を中心に多数ご用意しております。
また、裏地や、ボタンによるカスタムアップによる特別な1着も、魅力の1つですね。
今回は
JAPAN編と題し、
様々なグッとくるスーツを紹介してきました。
私も勇気をもらった1人です。
多くの方に触れて頂けたらと思います。
次はITALY編になります。
是非お楽しみしていて下さい。