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骨格診断とは体のバランスやラインに合わせた服選びで、
生まれ持った体の質感と特徴から、きれいに見える
デザインや形、素材を導き出す診断のこと。
ストレート、ウェーブ、ナチュラルの
3つの骨格タイプで分類され、
年齢や体重で変わることはありません。
今回は骨格診断士兼ファッションコンサルタントの
谷口美佳さんが、
骨格タイプ別にコートの選び方をアドバイス。
パーソナルカラーの要素も含めたおすすめコートや
着こなしテクは必見です!
骨格タイプ別の得意なスタイルをチェック!
Wave type -ウェーブ-
華やかで優しげな女らしいスタイル
華奢で体が薄く、ふんわりした質感を持っているため、薄手で柔らかさのある素材、装飾的なものがよく似合うのが、ウェーブさんの特徴です。
上半身が華奢で、ボリュームのある下重心をカバーするフィット&フレアのシルエットを意識しましょう。
Straight type -ストレート-
高級感のある洗練されたシンプルスタイル
身体の質感に弾力があり、体のラインもメリハリがあるので、上質でシンプルなアイテムだけで華やかに素敵になるのがストレートさんの特徴です。
シンプルなデザインですっきりしたIラインを大事にコーディネートすることでスタイルの良さが際立ちます。
Natural type -ナチュラル-
ラフで作りこまないスタイリッシュスタイル
全体的にフレーム感があり、肩幅もしっかりしているのがナチュラルさんの特徴。しっかりしたフレームの綺麗さを際立たせるカジュアルなスタイルが得意です。
ゆったりしたシルエットやルーズさでボリュームを出すとスタイルアップとこなれ感に繋がります。
Wave type
How to choose a coat
スタイルアップ Point
手首を見せて胸元は隠し、足元はすっきり。
上半身は足し算のコーディネート。シンプルなアイテムにはアクセサリーを足して華やかに。
フィット&フレアーのメリハリ感がスタイルアップに効果的。
Coordinate#01
シックな千鳥格子のコートは
ショート丈が好バランス!
モックネックニットとテーパードパンツのシンプルなコーデに、光沢ある毛並みと程よい落ち感のウール混リバーコートをコーディネート。
「下重心のウェーブさんは、トレンドのショート丈でスタイルアップ。マイクロ千鳥柄のようなモノトーンのショートコートはシックで華やか。羽織るだけでエレガントに仕上がります。テーパードパンツは細い足首が少し見えるデザインを選ぶと、下半身がよりすっきり見えます。足元の抜け感でニットはインしなくてもバランスよくまとまります」
Styling Items
Coordinate#02
フワモコ素材を洗練して見せる
グレージュのワントーンコーデ
大きめの襟とダブルボタンがアクセントになったショートコートに、ニットのプリーツスカートを合わせたフェミニンなスタイル。
「ベージュに苦手意識のあるブルベさんにはこんなグレージュがおすすめ。肩幅に悩みの少ないウェーブさんは、きちんと感のある肩幅がジャストサイズで、ファーなどのフワモコの素材がよく似合います。ウェーブさんは基本的にスカートが得意。膝下丈のスカートには、きれいめなロングブーツを合わせて寒さ対策と全体のバランスを整えましょう」
Styling Items
Coordinate#03
着映えが叶うロングコートは
スマートなシルエットが鍵
ロングコートはジャストサイズの肩幅とスタンドカラーで全体がスマートな印象。
「ショート丈が得意なウェーブさんがロングコートを着るなら、メリハリのあるシルエット選びが大切。高めのウエスト位置がフィット感を強調してスタイルアップに繋がります。インナーには程よい透け感とふわりとした軽さを持つジョーゼットのワンピースを着用して、フェミニンにまとめました。コートからのぞく得意なワンピースと透け感で軽やかなムードを添えて」
Styling Items
Coordinate#04
ダウンコートは細身シルエットと
ファーでフェミニン度をアップ
真冬に着たいダウンコートは、明るいカラーとダウンのボリュームを押さえたデザインをセレクト。細身のパンツで全体に抜け感を与えました。
「コートはウエストがしっかりシェイプされているので、着膨れしがちなダウンでもスッキリ。首まわりとフードのファー効果で顔まわりが華やかになります。このダウンのように黄みがかったベージュは、特にイエベさんにおすすめで、顔まわりが明るい印象になります。ブーツは足首がキュッと締まったデザインを選ぶと全体の重心がアップします。ダウンを中心に軽い素材や色のレイヤードを意識すると、洗練されて見えます」
Styling Items
Straight type
How to choose a coat
「メリハリのあるボディが特徴の骨格ストレートさんは、長く愛用できるようなスタンダードな形のコートがおすすめ。丈感も短すぎず長過ぎない標準丈、首まわりはすっきりしたものを選びましょう。素材は厚みがありハリのある上質なものがお似合いです」(谷口さん)
スタイルアップ Point
デコルテと腰まわりがすっきりしたデザイン
引き算スタイルで、過度な装飾を避けると簡単にスタイルアップ
装飾的なデザインも「Iライン」を意識すると綺麗に着こなせます
Coordinate#01
カジュアルなアウターには
端正なトラッドを効かせて
オーソドックスなダウンジャケットに、チェックのプリーツスカートを合わせたトラッドなスタイル。レザー小物で上質感をアップ。
「ダウンのようなカジュアルアウターは、肩幅がジャストサイズのベーシックなデザインを選ぶと失敗がありません。黄味の強いカーキは、イエベさんの肌色をとりわけ綺麗に見せる色なので、白のニットとの相乗効果できれい目な印象に仕上がります。ストレートさんは首まわりがしっかりしているので、Vネックのニットですっきりと見せましょう。このプリーツスカートは、ウエストから腰骨の位置まで広がりが少ないロング丈で、Iラインを意識したいストレートさんにぴったり」
Styling Items
Coordinate#02
知的なチェスターコートは
ワイドパンツでハンサムに
チェスターコートにワイドパンツを合わせた、マニッシュな通勤コーデ。足元のパンプスでエレガントな表情に。
「チェスターコートのようなベーシックなデザインはストレートさん向き。グレーみのあるベージュは、とりわけブルベさんの肌によく着映えます。肩周りに丸みが出がちなストレートさんには、ジャストサイズの肩幅のアウターが最適。曲線をまっすぐに整え、姿勢を良く見せてくれます。こなれ感のあるワイドパンツで全体をIラインのシルエットに仕上げました」
Styling Items
Variations#01
ダブルフェイスのベストは
羽織るだけで、Iラインが完成
人気継続中のベストは、今年は様々な長さで多く登場。上質で柔らかなダブルフェイス素材がストレートさ んと好相性です。
「ライトアウター感覚で着やすいダブルフェイスのベストは、ドロップショルダーが今年らしいデザイン。腰まわりが隠れ る丈と適度な地厚感で、ストレートさんのメリハリボディを自然にカバーします。グレージュはコーデ全体を明るい印象に、黒と青のバイカラーはスタイリッシュな雰囲気がストレートさんによく似合います」
Styling Items
Variations#02
メリハリボディをすっきり見せる
ストンとしたシルエットが正解
エレガントなおでかけコートも、カジュアルなモッズコートも、ロング丈では「Iライン」のシルエットが基本。
「ロングコートはAラインとIラインの中間くらいの、広がりすぎないシルエットをチェックしてみて。グレーのスタンドカラーコートは、骨格ウェーブで紹介したコートと似ていますが、ウエストに絞りがありません。そのためストレートさんの立体的な体を美しく見せてくれます。ベージュのモッズコートもストンとしたシルエット。カジュアルに見えるアイテムですが、目の詰まった素材できちんと感はキープ。汚れが目立ちにくいので、デイリーに活躍します」
Styling Items
Natural type
How to choose a coat
「ナチュラルさんは肩のフレーム感を活かしたオーバーサイズの着こなしがおすすめ。メンズライクなアイテムも素敵に着こなせます。丈も身幅もゆったり、コットンやリネンなど天然素材やフリースやニットなど地厚の素材やカジュアル、スポーティなものが得意です」(谷口さん)
スタイルアップ Point
長め、大きめ、太めに作られたデザイン
足し算コーデがおすすめ。シンプルなアイテムを着るときは存在感のある小物やアクセサリーでボリュームを足して
丈は長めでインするよりアウトが得意。インするならどこかの丈を長めにすると好バランス
Coordinate#01
ドロップショルダーが生む
リラクシーなこなれ感
トレンチ風コートはドロップショルダーで今年らしいデザイン。パラシュートパンツに厚底ブーツを合わせてモードなテイストに。
「イエローとブラウンでまとめたイエベさん向けのコーデ。ナチュラルさんは“重心を下げる”ことを意識すると良いので、長めのコートがポイントです。またドロップショルダーは、ナチュラルさん特有の肩のフレーム感をソフトな印象にシフト。インナーにはボリューム袖のブラウスに、流行のパラシュートパンツでモード感をアップ。足元はトラックソールのブーツで重心を下げつつ、ナチュラルさんが得意なラフ感を強調しましょう」
Styling Items
Coordinate#02
ボリュームのあるなキルトコートは
ライトな色で軽やかに演出
人気のキルティングコートは、縦ラインのサークルステッチと身頃とスリーブの異素材ミックスで洒落感をアップ。ワイドストレートデニムで下重心を意識したコーディネートに。
「グレージュのキルティングコートは、軽い素材感のAラインシルエットで、特にブルベさんにおすすめ。ワイドデニムパンツとトラックソールのシューズで下重心にスタイリングすると、全体のバランスがよくなります。バッグはトレンドのメタリック素材で、旬のムードをプラス」
Styling Items
Variations#01
ベーシックなデザインのコートも
ドロップショルダーを選んで
ブラウンのロングコートはウール素材で柔らかく、裏地なしで軽い着心地。体のラインを拾わず落ち感があるため、フェミニンな印象もプラス。ホワイトのコートは大きめの襟とボタンがアクセントになったデザイン。
「2着共ドロップショルダーなのがポイント。オーバーサイズを意識して、あえて“着られている感”を演出することで、ナチュラルさんらしい洗練されたスタイルになります。ナチュラルさんは重心を下げるためにボタンを開けて着て、シルエットを大きく見せるとこなれ感がアップします」
Styling Items
Variations#02
アクティブさとおしゃれ感を両立!
カラバリ豊富なマウンテンパーカー
アクティブに動きやすいマウンテンパーカーは、カラーやシルエットで好みをチョイス。
「流行のマウンテンパーカーは、ナチュラルさんが得意なカジュアルテイスト。フードのボリューム感とドロップショルダーは肩幅を強調せず、体型カバーにもぴったりです。自転車に乗る方にはショート丈が便利ですが、寒さ対策としてミドル丈もおすすめ。ナチュラルさんなら、ワンサイズを大きめを選んだラフな着こなしも似合います」
Styling Items
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STAFF
Photo_Shoichi Muramoto
Hair & Make-up_Kenya Tadatomo
Illustration_ito aya
Direction_Pomalo.inc
「ノーカラーや今年流行のショート丈のコートがいち押し!シンプル過ぎると地味で寂しくなりがちなので、Aラインやウエストマークされたものや、今年流行のファーやモヘアなどレディライクなものがおすすめ。素材は硬さがなくソフトで軽めのものを選んで。」(谷口さん)