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TAKEO KIKUCHI40周年を迎えた今年。これを機に-THE MESSAGE-という企画がうまれました。この企画は「タケオキクチの中にのこすべき菊池武夫のメッセージ」そんな思いで作った枠。
ジャケット(931-49850) ¥88,000
スラックス(931-79850) ¥39,600
お話を伺ったのはパタンナーの松尾早紀さん。今回、ジャケットとパンツ2型を菊池氏(通称:タケ先生)とセッションしながらカタチにしていくお仕事をされた方です。
さっそく、大事な絵型を見せて下さいました。
神野:タケ先生の絵型ですね。びっしりメモ書きが入ってますね。
松尾:そうなんですよ。タケ先生と会話をしながら、どんどん書き留めていった感じです。
【キーワードはシャツみたいに着るジャケット】
神野:まず、今回の商品ができるまでの大枠の流れを伺っても良いですか?
松尾:最初にタケ先生から「シャツみたいに着れるジャケットを」というキーワードからこの絵型をもらって、どんなサイズ感にしたいか伺いながら、トワルを組んでチェックしてもらい、それからサンプルを作って、お見せし、修正してもらうといった流れで進んでいきました。
神野:サイズ感(シルエット)に関してはどのような会話がなされたのですか?
松尾:この絵型のようにジャケットの蹴回し(裾回り)がボリュームあるパンツにのるようにノーベントにしてほしいと。
肩もパットなしにして袖山を低くしてカジュアルっぽく仕上げていきました。
絵型通りのイメージと違くてもそれいいね、と受け入れてくださったり、先生の思いがある部分は寄せながら一緒にわかり合いながら進めていく感じです。
神野:今回、タケ先生が監修された企画の大きなポイントは?
松尾:タケ先生とモノづくりをしたことがないチームと一緒に仕事をしたことですかね。それは新鮮だったかと思います。ギャラリーも凄く多くて笑
かっちり目のジャケットを提案している、TAKEO KIKUCHIのワードローブにはないデザインなので、この雰囲気を出すのはタケ先生らしさなのかなと思います。
神野:日頃、タケオキクチのジャケットを着てくださっているお客様には新しい提案ですね。
松尾:そうですね。あとは極端なキーワードだったので、どれだけ近づけられるかがポイントでした。その点でもTAKEO KIKUCHIとは作り場も違うし、パターンの作りも違う。
神野:具体的には?
松尾:仕立てで言えば、肩周りをゆったりシャツのような着心地に近づけたり、毛芯をいれずに柔らかい接着で仕立てました。
工場もテーラードをしっかり仕立てる工場ではなくジャケットも縫えるような手が柔らかい新潟のブルゾン工場を選びました。
コート(931-99860) ¥110,000
スラックス(931-79860) ¥39,600
松尾:コートに関しては、サンプルがあがってきて、全体のバランスを見ながら、もっとボリュームを持たせたいとおっしゃられてサイズ感を変更しました。蹴回しを出したり。
神野:ボトムも2型作られましたが。
松尾:そうなんです。ボトムに関しては、とにかく太く、イメージとしては女の子がメンズパンツを履くようなかんじという指示があって。
ウエストを大きくしてベルトでキュッとしめるイメージです。
このイメージをベースにジャケット、コートそれぞれのシルエットのバランスをみながら、シルエット、パターンもかえました。
ジャケットはチノっぽい作り、コートはデニムっぽいパターンで作りました。
神野:素材選びの指示はありましたか?
松尾:とにかくツイードがいいとのことで、ありとあらゆる素材の中からタケ先生と選び出したのが、このオールドテイストなシルクネップ・ループツイード。
柔らかくて軽く仕上げられた風合いが、シャツをさっと羽織るような感覚のアイテムにフィット。深みのあるカラーリングもタケ先生がこだわったポイントです。
神野:松尾さんは40ct&525でもタケ先生と一緒にお仕事されているので感覚は掴みやすいですか?
松尾:お見せして修正してもらうという感じはやはりいつも緊張しますね。
ただ、タケ先生は話しながら一緒に最終型に持っていくスタイルなので、段々と先生の感覚に近づけていくみたいな、そんな達成感はありますね。
今回の-THE MESSAGE-
いつもTAKEO KIKUCHIをご愛顧いただいているお客様にも是非、体感していただきたい着心地とデザインです。
今年頑張った自分へのご褒美にいかがでしょうか。
限定店舗のみでの限定数の商品です。
お問い合わせは渋谷明治通り本店にて承ります。
TEL:03-6418-5731