

1. お受験面接における服装の基本マナーとNGコーデ
面接は「家庭の雰囲気=親の印象」も見られる大切な場。清潔感、親しみやすさ、TPOになじんでいることが大前提です。学校によって求められる雰囲気が異なるため、誰からも好感を持たれる落ち着いたスタイルにまとめましょう。
<ママ向け>お受験におすすめのアイテム
<パパ向け>お受験におすすめのアイテム
色味はネイビー・グレー・ベージュなど信頼感を与える定番カラーが基本。主張の強いカラーや柄もの、肌の露出が多い服、華美なアクセサリーはNGです。もちろん、シワ・汚れ・型崩れのある服も印象ダウンに。女性の場合、校風によってパンツスタイルよりもスカートやワンピースが好まれる場合もあります。
ネイビー・グレー・ベージュのセレモニー服
2. 母親の正解コーデ:学校の雰囲気と季節に応じた選択
大切なのは、面接官に信頼される服装であること。校風、季節、体型に合っていれば、親としてふさわしい自分に最適なコーディネートになります。「清潔感があり」かつ「マナー違反のない」服装が、家庭の信頼度を高めます。
校風別:服装のトーンと傾向

伝統校・国立・お受験系私立の幼稚園や小学校の場合、極めてフォーマルな印象が求められる傾向にあります。優しい雰囲気を演出するには、スカートやワンピーススタイルが適しています。ネイビーのノーカラージャケット+膝丈ワンピースの組み合わせが王道スタイルです。

中学校や比較的自由な校風の私立校の場合は、パンツスーツやグレー系のセットアップも選択肢に。クリーンな印象は保ちつつ親近感を持ってもらえるようなスタイルで面接に臨みましょう。
お受験におすすめのネイビーのノーカラージャケット
季節別:素材・色・着こなしの工夫

夏(6〜9月)は、肘が隠れる五分袖や七分袖のジャケットを羽織るときちんと感がでます。リネン混やシャリ感のあるポリエステル素材など、通気性がいい生地を選び、涼やかな印象に。インナーは光沢の少ないサテンやシルクタッチのブラウスがおすすめです。首元のデザインはバンドカラーやノーカラーで顔まわりをすっきりと、控えめなボウタイ付きデザインも優しい雰囲気を演出します。汗ジミ対策として、汗が目立たない色や吸湿性の高い肌着を着用しましょう。
冬(11〜2月)は、ウールやツイード素材のスーツやセットアップで温かみと上品さを演出しましょう。コートはシンプルで仕立てのいい一枚を。ネイビーやグレーなど落ち着いた色が基本です。冬はどうしても着膨れしやすいので、厚手の肌着で調整しましょう。
年齢・体型別おすすめアイテム

40代・50代の方は、すっきり落ち着いた着こなしを目指しましょう。ハイウエストの切り替えワンピースで縦ラインを強調し、袖付きジャケットで二の腕をカバー。服のデザインやシルエットを活かし、自然にスタイルアップするのがポイントです。
ふくよかな体型の方には、ノーカラーシャツが強い味方。襟のないデザインで全体をすっきり見せられます。セットアップスタイルもおすすめ。どちらもストレッチ性に優れ、動きやすくリラックスできる生地を選びましょう。
<大きいサイズ>お受験におすすめのアイテム
小物・アクセサリーの注意点
小物やアクセサリーもシンプルなデザインが好ましいです。リボンやフリル、スワロフスキーなどの装飾は控えめに。ポイントを押さえた上で、コーデに取り入れたいのは次のアイテム。黒またはネイビーのハンドバッグ、3〜4cmのローヒールのプレーンなパンプス、パールの一連ネックレスや小ぶりのピアス。さらに、コンパクトに折りたためるスリッパや学校の案内資料を入れるA4サイズ以上のサブバッグがあると便利です。
お受験におすすめのハンドバッグ
お受験におすすめのパンプス
3. 父親の正解コーデ:主張しないきちんと感で好印象に
父親コーデのキーワードは、「控えめ」「清潔感」「誠実さ」。シンプルで無難なスタイルが最も好印象を与え、面接官からも高く評価されます。「しっかり準備してきた」と感じてもらえるように整えることが大切です。
<パパ向け>お受験におすすめのアイテム
父親コーデの基本はベーシックなスーツスタイル

スーツはシングルタイプのネイビーまたはチャコールグレー、インナーは無地の白いワイシャツが最適です。ネクタイも無地が無難ですが、アクセントをつけたい場合は控えめな柄に。ベルトやシューズは黒い革製品で統一し、信頼感と清潔感を兼ね備えた“きちんとした父親”の印象を与えましょう。
お受験におすすめのスーツ
お受験におすすめのシャツ
お受験におすすめのネクタイ
気をつけたいポイント
親の服装が浮くことで、家庭の調和が損なわれて見える可能性も。スーツの色味を合わせる、コーディネート全体の印象を揃えるなど、家族の着こなしのバランスを取ることが大切です。アイテムのシワや汚れ、髪型や爪、ひげなどの身だしなみも面接前に必ずチェックするなど、清潔感を左右する細部まで気を配りましょう。
4. 親子面接は子どもとの服装バランス・トーン合わせも重要
あくまで、受験は子どもが主役。制服のない学校を受験する場合は、まず子どものコーディネートから考えて。失敗しないのは、紺ブレザー・白シャツ・ひざ丈スカートや半ズボンなど、伝統的でフォーマルなアイテムの組み合わせ。普段着なれない服装でも落ち着いて面接に臨めるように、着心地にも配慮して。子どものコーディネートを基準に、両親の服装の色味やトーンを合わせ、一体感を持たせることが大切です。